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2008年11月

体温計の目盛りの幅は、たった7度

水銀柱の体温計の目盛りは、35度から42度までのわずか7度の間しかありません。これは、人が生存できる体温がこの間で、体温が35度以下でも42度以上でも生きられないということだと思います。

人の体調を整えること…「整体」を生業とするようになってから気づいたことのひとつに、体温が35度台の人が多いということです。人の基礎体温は36.5度前後だと思っていますが、それを1度ほども下回る人もそれほど珍しくはないということがわかりました。それだけ、現代日本人の体は冷えているということになります。

当人にとっては嫌な表現でしょうが、体温計の目盛りで考えると、35度台の体温というのは、死の一歩手前ということです。

実際、平熱が36度を切ると、免疫力、病気への抵抗力が2割以上も落ちるといいます。体の冷えは単なる症状、ありきたりの、たいして深刻に考える必要もない体の状態などと軽く考えていると危険だと思います。 直接の因果関係が検証できなくても、冷えがきっかけとなって、しだいに深刻な病気にまで至るケースはあると考えています。

私の平熱は36.3度です(ちなみに、平熱、基礎体温は、寝ている状態の体温です。起き上がって動きだすと体温は上昇します。一日のうちでも体温は1度前後は変化します)。子供の頃は36.5度はあったと記憶しているから、たいていは、大人になる過程で代謝量が落ちていき、体温も少し下がるようですね。

私の最高の体温の記録は41.5度位です。これは生存できる体温の上限一歩手前ということになります。あと0.5度上がっていたら、おそらくこの文章を書くことはなかったでしょう(笑)。

原因はマラリアです。現代の日本では罹ることがない熱帯の病気でハマダラ蚊などの蚊が媒介します。20代半ばにアフリカに滞在していたとき、アフリカ中央部のザイール(現在のコンゴ民主共和国)のジャングル地帯で発症しました。

当時、ケニアのモンバサというインド洋に面した港町からザイールの首都キンシャサまでの旅の途中でした。途中のウガンダとザイールの国境にそびえるルゥエンゾリという標高5000メートルほどの山をトレッキングした後で疲れが出たのか、体調がおかしくなりだしました。

キンシャサまで行きたい気持ちは強かったのですが、公共交通機関がなく、ヒッチハイク以外行く手段がない旅は発症前で衰えていた体には、過酷でした。体の勘で、これ以上進んだらかなりやばいことになると感じて、近代的設備の整った病院のあるケニアに引き返すことにしたので、命拾いしたのです。

なんとかケニアの首都ナイロビまでたどり着き、大使館で紹介された病院に行ったら、マラリアと診断されました。それでも市販の治療にも使えるという予防薬を飲んで安宿で寝ていたのですが(現地ではマラリアなどごく普通の病気でしたが、後になって知ったのですが、死亡率はかなり高いようです)、意識が朦朧とするほどの体温になって命の危機を感じたので、早朝にタクシーをつかまえ病院に連れて行ってもらいましたが、そのときの記憶は高熱のせいで意識が朦朧としていたためか、あいまいです。

着いた直後に車椅子に乗せられ、即点滴をつながれたまでは覚えているますが、その後3日ほどの記憶はありません。昏睡状態に近かったようで、後から医師にかなり危ない状態だったと聞かされました。全世界ではマラリアで年間100万人以上の人々が亡くなっているそうです。

そのときの唯一の記憶は、まぶしいくらい明るい世界で花が咲き乱れた広い場所にいて、しきりに懐かしい人たち、もう会えないかも知れないがとても親しかった人がいて、とても会いたいと思ったことだけです。
きっと花畑の彼方に歩いて行ったら、その人たちに会えたかも知れないが、戻っては来れなかっただろうと思います。 そのときの夢?妄想?からか、死後の世界があるような気がするようになりました。

帰国してから数年間は、夏になると高熱が出ました。一番ひどかったのは、30歳になる直前、3ヶ月かけた東南アジア縦断旅行でインドネシアのバリに滞在していたときでした。クタビーチのロスメン(現地人用の安宿)のベッドがぐっしょり汗で濡れ、黴が生えるほど大量の汗をかきました。そのとき体温計は41度をさしていました。

帰国後、やはりマラリアの原虫が体内にいると確信して、目黒の白金台にある東大医学部付属の熱帯医学研究所(当時の呼称)へ行って事情を話しました。そこの待合室には、太平洋戦争で南方に行き、マラリアになって帰還し、戦後40年以上の経つのに、毎年夏になると高熱が出るという元兵隊がいて、いろいろ話を聞かせてくれました。

元兵隊の話によると、40度もの高熱だと、たいていの病原菌は死滅するらしいです。だから、君の体は浄化されマラリアを別にすれば、とてもきれいな状態だといってくれました(これは医学的にも本当らしいです)。

5日後にナイロビの病院を退院したときは、筋力は落ちていましたが、身も心もとてもすっきりし、すがすがしく感じたことを思い出しました。病気が治って、命拾いして、うれしかったことはもちろんですが、元兵隊さんが言ったように、心身ともに高熱で浄化されたのだと思います。

子供はよく高熱を出しますが、40度以下なら、心配はいらないと思います。医学的には、風邪、インフルエンザや子供特有の病気で、高熱で脳がやられたり、死んだりすることはないそうです。しかも高熱の副産物として、体内に潜んでいる病原菌が滅菌されるから、治った後は以前より健康になってといえます。

41.5度の体験から言えることは、解熱剤など通常の病気では必要ないということです。熱が出ることで、抵抗力が増し、病原菌を退治できるからです。

それより、低体温を心配した方がいいです。そっちの方が命取りになることがあると思っています。

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胃弱、食欲不振が治った例

まだ20代ですが、座り仕事で(事務ではなく手作業)背中の張り、腰の重ダルさ、疲労感などを訴えて通院されていた方がいます。
体型は痩せ型、食欲がなく、胃が常にもたれる感じが常にするとのこと。内臓の不調なので、施術で治るとは思ってないとのことでしたが、私は体調不良は、治る治らないに限らず全てお聞きしています。

もう1年以上も通院されているのですが、体調不良の方は5回ほどの施術で回復し、後は体調維持と疲労回復、身体の歪みを整える目的で、月に1回程来院されています。
背中の張りや腰のだるさ、疲労感が解消されてきたときに、胃の調子をお聞きしたら
「胃の調子もいいです。食欲もありますし、もうもたれません」
とのお返事でした。

特に、胃腸を調整したりするような施術はしていませんが、施術で内臓にも刺激が行くので、施術中にお腹が鳴る人が多いですし、施術を受けた後にお腹が空くという人もいらっしゃいました。
それと、体の歪みが整い、背中の筋肉が緊張して膨らんでたのが取れて、血流などの循環も良くなり、冷えもある程度は解消してきているので、それらの相乗効果で、体全体が活性化され、胃の調子も整ってきたということだと考えています。

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横向いて食事してませんか?

当院に来られる方は、顎の調子が悪いという人が結構多いです。
顎だけ調子悪い、痛むという人より、肩こりや体の歪みを訴える方で顎も調子悪いという人が多いようです。

生活状態、習慣を聞くと、テレビなどを観ながら、横向きで食事をしていたり、 顎の片側だけでものを噛む人が圧倒的に多いです。 逆に先天的に顎関節がおかしいという人は、ごく一部のようです。 

患者さんに生活状態を聞き、顎を観察すると、 片側だけで噛み続けていると、顎の輪郭も左右で違ってくることもあることがわかります。 姿勢の悪さや体の使い方のまずさが原因の、 首から下、肩や腰の歪みから顎の不調や痛みが来ている場合も少なくないようです。 

顎だけでなく、口から下が正中線(体の中心線)からズレて来ることも少なくありません。 これも先天的というより、噛みかたの癖や頭蓋骨の歪み、さらには、骨盤や背骨の歪みに原因があることが考えられます。

顎の調整は歪みの元になっている部分を特定し、そこから修正していきますが、その前に、全身の骨格、筋肉を整えることが必要ですし、施術効果を永続的にします。 

顎関節自体の修正は、微妙な力加減と感覚が必要で、結構繊細な仕事です。 顎の周辺には神経や細かい筋肉があり、脳にも近いので、 一気に修正しようとするのは危険です。 少し調整が足りないかな、という程度の調整を積み重ねていくほうが、安全で調整結果が体に定着すると考えています。 

他の部分もそうですが、効果が出ないからといって、何度も何度も繰り返したり、 力を増していくのは危険です。 

顎に限りませんが、施術だけでなく、歪みの元になっている生活習慣を改めてもらわないと、 遅かれ早かれ症状が戻って来るリスクが高くなります。 

その意味では、やはり素直な人が回復が早く、症状が戻ることも少ないようですね。 人任せで頑固な人は、なかなか改善しないし、効果の持ちが悪いような印象を持っています。

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姿勢が悪いと肩こりになる?!

まだ高校生だというのに、中学生の頃から4年間も酷い肩こりで悩んでいる少年が通院しています。

肩こりが辛くて授業にも集中できず、熟睡もできないということです。

彼が入って来たとき、ひと目見て、姿勢が悪いと感じました。
背中を丸めて、肩をすぼめ、疲れたような無気力な印象です。

接骨院やマッサージなどに通っているが、施術直後は多少楽になるものの、
翌朝にはもう元に戻ってしまうだけとのことです。

自分の肩こりはもう治らないのでは?と思い込んでいるようで、ダメもとで当院に来たような感じでした。
確かに背中、脊椎の両側が硬い肉片を貼り付けたように膨らんでいて、 首筋も固のです。
仰向けの状態だと、両足も力ない感じで開き、だらんとしていて、あまりいい体調とはいえません。

体は冷たく、硬い印象で。平熱は35度台後半。 まだ10台半ばだというのに、恐ろしく低いのです。

1回目の施術の翌日から、脚が軽くなったと言いました。

2回目の施術では、背中が軽くなったと言いました。

3回目の施術では、肩が軽くなってきたと言いました。

4回目の施術前には、肩がまた辛くなったと言ってましたが、施術後では返事がはっきりしないものの、どうやら肩のコリと重さ、首のコリが感じられないような様子で、ちょっと変な、不可解な表情をしてました。長年の肩こりで、肩が気にならない状態というのが、わからないし、また、重くなるのではと不安があるということのようです。

肩の重さ、コリは、体を横にすると、かなり軽くなると言ってましたが、 このことからわかるのは、前かがみの姿勢が肩こりを引き起こしているということです。

体温が低いのは、血行が悪いということです。
代謝機能も低下しているので、老廃物がスムーズに排出されてなく、 筋肉細胞に溜まっているのだと思います。

背中をまるめて肩をすぼめていれば、脳への血行が悪くなり、呼吸も浅くなり、 頭がすっきりせず、勉強する気にならないというのも、当然のことです。

自己療法として勧めたのは、まず姿勢を変えること。
足湯をすること。
ストレッチをすること。

姿勢は難しそうと言ってましたが、足湯はやり始めたようです。

施術で改善しても、数日で戻るというのは、姿勢など根本原因が解決してないからだと思います。

私は、患者さんを同じ症状で良くなったり戻ったりする繰り返しでは、通わせたくないと思っています。
1回でも少ない回数で、健康回復して欲しいと思っているのです。

そのためには、患者さん自身が生活習慣や考え方を変える必要があります。

やはり施術は、整体師と患者さんの共同作業なのです。

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