実は、小田和正のファンです
小田和正
名前くらいは知っている人が多いと思います。
20年くらい前に解散した人気バンド「オフコース」のリーダー的存在で、
現在はソロで活動しているミュージシャンです。
CMやテレビドラマのテーマ曲を手がけることもあるので、名前を知らなくても、小田さんの歌を全く聴いたことの無い人は、むしろ少ないと思います。
もう還暦(60歳)を過ぎて、年齢的には熟年から老年に入りかけている人ですが、歌声だけを聴いていると、とてもそうは思えないほど高く延びのある声の持ち主です。曲づくり歌唱共に、超一流と言っていいと思います。
小田さんのファンといっても、なったのはつい最近のことです。
生命保険会社のCMで彼の曲「言葉にできない」が使われていたのを覚えている人はいると思いますが、ダウン症の子供を持った夫婦の写真とオーバーラップするように彼の心の底から絞り出すような歌声に、強く感応したのが、直接のきっかけでした。
彼がまだ20代の頃、オフコースとして作った「僕の贈りもの」という曲がありますが、それが好きで、その当時からオフコースの名は知っていました。
でも、ラブソングしか歌わない、甘いだけの曲を作るバンドくらいにしか認識していませんでした。同じシンガー・ソングライターでも、吉田拓郎やかぐや姫などの方がヒットしていて有名でしたし、フォークの神様と言われた岡林信康などの方が、男っぽくて思想がある感じで好きでした。
でも、あれから25年以上が経って今でもミュージシャンとして現役バリバリの人は、小田和正くらいだと思います。
甘いだけのラブソングとしか感じてなかった彼の曲ですが、歌詞をじっくりと聴くと、人の心、気持ちの機微を歌いあげていることに気づきました。
彼はシンガーソングライターの草創期から活躍しているミュージシャンで、いろんな歌手に曲を提供していることもあって、Jポップ界では大御所と呼ばれるほどの存在で、多くのミュージシャンに尊敬されています。
渋谷の高級住宅街、いまの首相の私邸のある松涛に、スタジオも兼ねた豪邸を構えている富豪でセレブですが、コンサートツアーで現地を歩き、現地の人々やファンと接している様子を見ていると、とてもシャイでファンを大切にする人だと感じます(小田さんは、口は悪いようですが…)。
彼は20代、30代のオフコースの頃より現在の方が、演奏も歌もうまくなっています。高さと甘さのある高い声に、60代になった今、迫力が加わって、歌詞の内容と彼の想いが、耳から脳にそして心にまで突き刺さってくるような感じさえします。ライブでの歌をそのままスタジオのレコーディングとして使えるほどのレベルで、ライブであれだけの完成度の演奏と歌唱ができるミュージシャンは、プロでもごく限られると思います。日本語と(そして英語も)発音がとても明瞭で、歌詞がちゃんと伝わってくる歌い方をします。
2008年12月末のテレビ局主催のライブでは、彼がアップテンポの「愛を止めないで」などを歌いだすと、観客は総立ちになりすぐに手拍子が始まりました。「言葉にできない」「たしかなもの」などを小田さんが歌い始めると、涙を流す女性が何人もいました。多くのファンが彼の歌うのに合わせて自分でも歌を口ずさんでいました。
小田さんは、自分のことを「そこら辺にいる、普通のおっさん」と言ってますが、たぶん、小田和正を知らない人が町で見かけても、そう思うような容貌をしています。実際に繁華街を歩いているとティシュ配りのお兄さんに、ごく自然にティッシュを渡されるそうです。
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